高山・白川郷・金沢へ行くなら、一泊目は郡上八幡へ

名古屋から北陸へ抜ける昇龍道の旅。最初の一泊は、暮らしの中に歴史が息づく水の城下町で

名古屋から、高山や白川郷を経て、金沢・北陸へ。昇龍道と呼ばれるこのルートは、日本の原風景をたどる旅として、いま多くの方に選ばれています。

そのなかで、どこで一泊するか。合掌造りや古い町並みといった「見る」観光地は、旅程のなかにいくつも組み込まれています。そして、旅の記憶に長く残るのは、名所そのものよりも、その土地でどんな時間を過ごしたかであることが少なくありません。

そこでご提案したいのが、岐阜のほぼ中央にある城下町・郡上八幡での一泊です。
観光地としてつくり込まれた町ではなく、古い家に今も人が暮らし、水路の水が生活の中で使われている町。しかも郡上は、この城下町だけではありません。和歌の里、白山信仰の里、高原リゾート、円空と鬼伝説の里——七つの表情をもつ広い土地で、その一つひとつに、清流と森を生かした遊びがあります。

そして郡上八幡は、飛騨高山へ約1時間15分、白川郷へ約1時間15分、金沢へも約2時間30分。翌朝、どこへでも走り出せる場所にあります。

郡上八幡に泊まる、4つの理由

理由1|昇龍道のちょうど中ほど。翌朝、どこへでも動ける

郡上八幡は岐阜県のほぼ中央、東海北陸自動車道の郡上八幡インターのそばにあります。北へ向かえば白川郷と飛騨高山、その先には金沢・北陸。東へ向かえば下呂温泉、南へ戻れば名古屋。放射状に、どこへでも出かけられる位置です。

そして、次の目的地へ向かう道そのものが、まだ郡上の中です。白川郷・金沢へ北上すれば大和・白鳥・高鷲を、高山へせせらぎ街道を走れば明宝を、下呂へ向かえば和良を、名古屋へ戻れば美並を通ります。走り出してからも、寄り道の選択肢が続きます。

※金沢・北陸へは、白川郷からさらに約1時間15分。
行き先高速バス(郡上八幡インター発)
飛騨高山約1時間15分直通あり
白川郷約1時間15分直通あり
金沢約2時間30分白川郷で乗り継ぎ(白川郷〜金沢は約1時間15分)
下呂温泉約1時間直通なし(車でのアクセスがおすすめ)
名古屋約1時間30分直通あり
※所要時間は道路状況・天候・目的地により変わります。高速バスは便数が限られるため、事前予約と最新時刻の確認をおすすめします。

もうひとつ、拠点としての利点があります。白川郷は観光シーズンを中心に、駐車場の入口まで長い車列ができることがあり、現地のガイドでも10時より前の到着が勧められています。
郡上八幡を朝8時台に出れば、混み合う前の静かな集落を歩けます。

理由2|観光地ではなく、暮らしの中に歴史が残る町

高山には飛騨の古い町並みがあり、白川郷には世界遺産の合掌造りがあります。

そして郡上八幡には、城下町そのものの中に、歴史と今の暮らしが一緒に続いている風景があります。
町を見下ろす郡上八幡城。軒を連ねる古い町家。家々のあいだを流れる水路。町の中心を流れる、澄んだ吉田川。名水百選に選ばれた宗祇水、水路沿いの小径「いがわ小径」や「やなか水のこみち」まで、歩いて10分ほどの範囲に、水にまつわる風景が凝縮しています。

けれど、ここは昔の姿を保存しただけの町ではありません。古い家には今も人が暮らし、水路の水は生活の中で使われ、昔から続く店には地元の人が行き交います。

歴史を見るのではなく、歴史の中に今も続く暮らしを感じられる場所。観光客のための町ではないからこそ、時間の流れが落ち着いています。細い路地を歩き、水の音を聞き、川を眺め、気になった店に立ち寄る。そんな何気ない時間そのものが、旅の記憶になります。

町を見下ろす郡上八幡城
家々のあいだを流れる水路
澄んだ水をたたえる吉田川

理由3|郡上は「城下町」だけではない。七つの表情をもつ里

郡上八幡は、郡上市の中心にある地域のひとつです。市域は南北に長く、長良川の源流域に沿って、性格のまったく違う七つの里が連なっています。

エリア特徴訪ねるなら
郡上八幡水とおどりの城下町郡上八幡城、水路沿いの小径、宗祇水、郡上おどり
大和和歌と美意識が息づく里古今伝授の里フィールドミュージアム、明建神社
白鳥白山信仰とおどりの里長滝白山神社、阿弥陀ヶ滝、白鳥おどり・拝殿踊り
高鷲大自然を遊ぶ高原リゾートひるがの高原、牧歌の里、冬はスキー場が集まる
美並清流と円空、鬼伝説の里星宮神社、矢納の滝、円空ふるさと館
明宝自然と暮らしが残る里山古い木造校舎の資料館、めいほう高原
和良不思議な伝説と清流の山里戸隠神社の「重ね岩」、日本一に選ばれた和良鮎

中世に郡上を治めた東氏は藤原定家の流れをくむ和歌の名家で、連歌師・宗祇に古今和歌集の奥義を伝えた「古今伝授」の地が大和です。白鳥の長滝白山神社は、美濃から霊峰白山へ登る道の入口として「上り千人下り千人」と言われるほど賑わいました。和良の戸隠神社には、天岩戸のかけらが飛んできたと伝わる奇岩が今も残っています。
名所をひとつ見て通り過ぎる町ではなく、歩くほどに層が出てくる土地です。

理由4|清流と森を、そのまま遊ぶ

郡上は長良川の源流域にあたります。だからこそ、水と森を生かした遊びが揃っています。

良川のラフティングやリバーアクティビティ(春〜秋)▶︎詳しくはこちら
鍾乳洞めぐり、渓流釣り、キャンプ
高原のハイキングと、冬は西日本有数のスキーエリア

見るだけの観光にとどまらず、体を動かして土地に触れられる。ご家族連れやアクティブな旅にも向いています。

高山に泊まる旅と、郡上八幡に泊まる旅

どちらが良い・悪いではなく、旅の性格が違います。飛騨エリアの見どころを幅広くめぐるなら高山泊。ひとつの土地に深く入り、そこから北陸へ抜けるなら郡上八幡泊です。

高山に泊まる郡上八幡に泊まる
町の性格飛騨の中心地。観光の選択肢が多い観光地化されていない、生活が続く城下町
滞在の体験古い町並みや朝市など、名所をめぐる城下町歩き、川遊び、里山めぐりなど、土地に入る
夜の過ごし方飲食店や店の選択肢が豊富静かな城下町と、一日一組の町家
翌日の行き先白川郷・奥飛騨・富山方面白川郷・高山・金沢・下呂、どこへでも
名古屋から車で約2時間30分車で約1時間30分
向いている方飛騨・奥飛騨をじっくり楽しみたい方静かな環境で、深い日本体験をしたい方

昇龍道を北へ抜ける旅なら、名古屋を出て最初の一泊に郡上八幡を選び、翌日から高山・白川郷・金沢へ。無理のない移動距離で、旅の密度が変わります。

モデルコース

1泊2日|名古屋 → 郡上八幡 → 白川郷 → 金沢(昇龍道の基本ルート)

DAY 1|名古屋 → 郡上八幡

午前|名古屋を出発(車または高速バスで約1時間15分〜1時間30分)
昼|郡上八幡着。郡上名物の「鮎料理」「鶏ちゃん」「漬物ステーキ」などで腹ごしらえ
午後|郡上八幡城、水路沿いの小径、吉田川へ
夜|築150年の町家で、静かな城下町の夜を過ごす

DAY 2|郡上八幡 → 白川郷 → 金沢

早朝|人の少ない朝の城下町を散策。水路の音だけが聞こえる時間帯です
8時台|郡上八幡を出発。10時前に白川郷へ到着し、混み合う前の集落を歩く
午後|白川郷から金沢へ(約1時間15分)。夕方には兼六園周辺へ

飛騨高山を組み込む場合は、DAY 2を「郡上八幡 → 飛騨高山(約1時間15分)→ 白川郷 → 金沢」とする組み方もできます。

2泊3日|郡上そのものを、もう一日

城下町だけなら半日で歩けます。けれど郡上には七つの里があり、清流と森の遊びがあります。一泊では選びきれない、という声をよくいただくのはそのためです。

DAY 1|名古屋 → 郡上八幡。城下町を歩く
DAY 2|郡上をめぐる一日。長良川のラフティングや鍾乳洞、大和の古今伝授の里、白鳥の白山信仰の社へ。冬ならスキーも。水と翠の体験プランもおすすめ
DAY 3|朝の城下町を歩き、高鷲・ひるがの高原を抜けて白川郷から金沢へ

車がなくても、郡上八幡には泊まれます

郡上八幡は「車がないと不便では」と思われがちですが、郡上八幡インターからは、名古屋・飛騨高山・白川郷へそれぞれ直通の高速バスが出ています。白川郷で乗り継げば、金沢へもつながります。

そして水と翠では、宿と郡上八幡インターのあいだの送迎をご用意しています。バスを降りたらそのまま宿へ、翌朝は宿からバス停へ。城下町の中心に泊まりながら、車のない旅も無理なく組み立てられます。

▶︎詳しくはこちら

城下町に暮らすように泊まる。「水と翠」

郡上八幡での滞在をより深く楽しめるのが、一日一組限定・一棟貸しの宿「水と翠」です。

築150年の町家で過ごす時間は、一般的なホテルへの宿泊とは少し違います。城下町を歩いて宿へ戻り、古い町家でゆっくりと夜を過ごす。翌朝、扉を開ければ、そこには郡上八幡の町があります。

観光地の近くに泊まるのではなく、城下町そのものの中に泊まる宿泊体験です。

郡上八幡の街を照らす、灯籠をイメージした外観
中庭と心地よく繋がるリビング
円空の暮らした洞穴をイメージした離れ屋
滞在をもう一歩深めるオリジナル体験

ご希望に応じて、水と翠のオリジナル体験もご用意しています。森のリトリート「香りの森」と、郡上の元城主・青山家によるお茶会などを楽しむ「お殿様のお茶会」。郡上の自然と歴史に、もう一歩近づいていただける時間です。詳しくはコンシェルジュにご相談ください。

旅の途中に立ち寄りやすい、3つの備え

無料駐車場2台分|到着後は車を置いて徒歩で町歩き。翌日はそのまま高山・白川郷・金沢へ
郡上八幡インターへの送迎|高速バス利用の方も、乗り換えの負担なく
コンシェルジュ|体験のご相談から、翌日の出発時刻や道順のご案内まで

次の岐阜旅行は、郡上八幡から

高山の古い町並み。白川郷の合掌造り。その先に広がる金沢と北陸。そして、歴史と暮らしが今も一緒に続いている郡上八幡の城下町。

名所をたどる旅の途中に、一晩だけ、暮らしの時間の中に入ってみる。朝の水音で目を覚まし、森で体をととのえ、お茶をいただき、また次の町へ向かう。

古き良き日本に出会う旅を、郡上八幡からお楽しみください。

詳しくは下記よりお問い合わせください